私たちの身近にある薬草、どくだみのお話

 

皆さんは薬局やスーパーなどで「どくだみ茶」という商品を見かけた事がありますか？

見た事はあるけど、一体何に効くのかわからない…という方の為に

今日は、どくだみの知られざるチカラをご紹介します。

どくだみは、ジメジメとした日陰を好む植物です。

探してみると家の庭や道端、どこにでも自生しているのですが、

5月から8月は、どくだみの特徴である白い可憐な花を咲かせてくれるので

簡単に見つけられるはずです。

どくだみには独特の臭気があり、触れると強い匂いが付着します。

この匂いの正体が、実は優れた抗菌作用を持っているのですが、

その不快な刺激臭と、繁殖力が強すぎて除草するのが大変な事から

迷惑な雑草として扱われている、悲しい植物でもあります。

どくだみは生薬名を「じゅうやく（十薬）」といい、10種類の薬効を有している事から

その名が付けられたと言うほど、多様な効能を持っています。

白い花が咲く時期は、薬効が最も高いと言われています。

どくだみの薬効いろいろ

・抗菌作用…匂いの原因物質であるデカノイル‐アセドアリデヒドには強力な抗菌作用があり、

黄色ブドウ球菌、肺炎菌、白癬菌の増殖を抑えます。

（ただし、乾燥や加熱で壊れてしまう為、この成分は生の状態でしか保ちません）

・利尿作用…カリウムが豊富で、むくみを防ぎます。

・血流改善効果

・便秘改善効果

・ニキビや吹き出物の改善…化粧水や石鹸などの商品にも使われています。

・蓄のう症の改善…鼻に詰めて治療する民間療法があるそうです。

副作用としては、下痢、高カリウム血症などがあります。

どくだみ茶を飲もう！

手軽に摂取する方法としては、どくだみ茶がおすすめです。

どくだみ単品の商品もありますが、はと麦、はぶ茶、烏龍茶などが配合された

ブレンド茶は風味が良いので飲みやすいです。

店頭でも販売中です。どうぞお試しください。

さくら調剤薬局