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Q.立ちっぱなしの仕事で足のむくみが辛いです。良い解決方法はありませんか?

2019年 10月31日

私事ですが、最近職場が異動になりまして、一日中立ちっぱなしでお仕事をする環境になりました。

その直後からですが、今まで経験したことのない足のだるさを感じるようになりました。筋肉痛とも違い、連日の仕事で足のだるさは蓄積するばかりです。涼しい顔で仕事をしていらっしゃる職場の皆さんの様子を拝見していると、こんな事で苦しんでいるのは自分だけなのか…?という不安が募ります。

ということで、今回は足のむくみについてのお話です。

■むくみと水分

人体の60%は水分で出来ている、というのはよく耳にするお話です。体内の水分は、栄養や老廃物を運ぶために血液や細胞の隙間にバランス良く配分されているのですが、この水分バランスが崩れると、血液中の水分が血管外に漏れ出し、皮膚と皮下脂肪に過剰に溜まってしまいます。この状態のことを、むくみ(浮腫)と言います。

むくみの原因は様々で、中には循環器・腎臓・肝臓などの疾患からくる場合もありますが、一晩寝て改善するような一過性のものならば、生活習慣を見直すことによって改善できるかもしれません。

■このような生活習慣はありませんか?

体の中では、体内の塩分濃度を一定に保つ機能が働いています。そのため、普段の食生活で必要以上の塩分を摂取すると、体内の塩分濃度を薄めるために、体が水分を欲しがります。それが過剰な水分を溜め込んで、むくみの原因となります。

それから、飲酒した翌朝に顔がパンパンにむくんだ経験をしたことはありませんか?それは、血中のアルコール濃度が上がることで血管が拡張し、血管から細胞に水分が漏れ出してしまうためです。また、アルコールの分解には水分が必要なために体が水分を欲すること、お酒のおつまみには塩分の濃いものが好まれるというのも、むくみを増大させる原因といえます。

この他にも、睡眠不足やストレス、運動不足がむくみの原因となることがあります。

■「第二の心臓」を鍛えよう

むくみを悪化させる生活習慣の中で、最大の原因と考えられるが「血行不良」です。 血液の循環が悪いと、血管から水分が滲み出しやすくなります。特に、足は心臓から最も遠いために血行が悪くなりがちで、さらに重力によって水分が溜まりやすいという悪い条件が重なります。座りっぱなし・立ちっぱなしのような、長時間ずっと動かない姿勢を続けていると、徐々に水分が下肢に停滞していきます。足は、体の中で最もむくみの影響を受けやすい場所といえます。

そんな中で、ふくらはぎの筋肉はポンプのような働きをして、血液を心臓に押し戻す役割を担っています。その重要な働きから、ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれます。ふくらはぎの筋力を鍛える事で、全身の血流が改善します。

「立っているだけでも一種の運動なのだから、それだけでもふくらはぎは鍛えられているのではないか」と思われがちですが、筋肉が動いていない状態では立っていてもほとんど意味はありません。積極的にふくらはぎの筋力を鍛えるトレーニングが必要です。つま先立ちの状態で踵の上げ下げを繰り返す「カーフレイズ」というトレーニング方法が、ふくらはぎの筋力強化に効果的です。

筋肉を鍛えるためにはそれなりの日数が必要です。やむを得ず、長時間同じ姿勢で作業を行わなければいけない時には、一時間に一度は小休憩を取り、ふくらはぎや足首周辺のマッサージやストレッチを行うと良いでしょう。椅子の高さに足を投げ出して休憩すると楽になりますよ。

■女性はむくみに弱いので

同じデスクワークでも、むくみに悩まされることが多いのは男性よりも女性が多いようです。女性は筋肉量が少なく、皮膚が柔らかいからです。女性特有の冷え症は、血流を悪くする大きな要因の一つです。

そんな女性の強い味方になってくれるのが、着圧ソックス。着圧ソックスは、ふくらはぎを締め付けることで筋肉のポンプ作用を補強し、血液を心臓に押し戻す働きを助けてくれます。手軽で即効性のある解決方法なので、「今すぐ何とかしたい!」という人におススメです。

私も、職場の中で愛用しているという情報を聞きつけて、早速いろんな着圧ソックスを試しているところです。スキマ時間にこっそり踵を上げ下げしつつ、むくみの辛さから解放される日を待ちたいと思います。

中町調剤センター